情報が氾濫するデジタル時代の必須スキル「読解力」をどう養うか

「情報の洪水」を超え、「情報の氾濫」ともいわれるような現代では、文章をじっくり読む機会が減り、人々の読解力低下も指摘される。ペーパーレス化などで読み方の変化も生じる中、どうすれば読解力を向上させられるのか、国語講師の吉田裕子氏に聞いた。

情報が「氾濫」する中での
読解力低下やトラブルの発生

吉田 裕子

吉田 裕子

国語講師、株式会社裕泉堂 代表取締役
2007年東京大学教養学部超域文化科学科卒業、2014年慶應義塾大学文学部(通信教育課程)卒業、2018年放送大学大学院修了。東大在学中から塾講師として教壇に立ち、卒業後は大手学習塾や私立高等学校で経験を積む。現在は大学受験 Gnobleで難関大学受験生を指導しながら、社会人に向けた古典入門講座・文章の書き方講座、企業研修や講演も行っている。

インターネットの普及に伴い、情報の洪水といわれる時代が到来し、今や洪水を超えて『氾濫』ともいえるような状況になっている。「今は、SNSで流れていく情報や、ネット上に氾濫する情報をスマートフォンなどでサッと読むのが、『読む』ことの主流になっています。このような中、読解力の変化や、それにかかわるトラブルも生じています」と吉田氏は言う。

(※全文:2432文字 画像:あり)

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