「解のない時代」の人材像 新学習指導要領と未来人材ビジョンが描く姿
コロナ禍以降、「先の読めない社会」と言われて久しい。こうした社会状況を生きるためにはどのような力が必要なのか。さまざまなフィールドで活躍する人々の声から見えてきたのは、特定の能力以上に、学び続け挑戦する姿勢・マインドの重要性だ。(編集部)
「解のない時代」とは?
背景にある社会・産業の変化
新型コロナウイルス感染症のパンデミックから3年、「不確実な社会」「決まった解のない時代」といった言葉がさまざまなシーンで聞かれるようになった。
背景には、情報化やグローバル化の進展によって社会・経済の構造が複雑さを増し、その変化の速度も増していることがある。経済面では2020年にGAFAM(Google、Amazon、Facebook〔現 Meta〕、Apple、Microsoft)の時価総額が東証一部上場企業の合計時価総額を超えたというニュースが衝撃をもって報じられたことが示すように、高付加価値を生む産業は急速に転換しており、脱炭素の潮流がこれを後押ししている。
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