『教養としての「異文化理解」』多様な価値観が交錯する現代を生きる知恵

異文化理解の基本から応用までを、東京外国語大学での25年の教育経験に基づき、体系的かつ実践的に解説した一冊。「人と繋がる力」を学べる、すべての人のための教養書だ。

グローバル社会を生きるための
「異文化理解」の第一歩

岡田 昭人

岡田 昭人

東京外国語大学大学院総合国際学研究院・教授
オックスフォード大学教育学部大学院比較教育学専攻博士課程修了。東京外国語大学にて日本人学生と留学生を対象に教育学や異文化コミュニケーション学の教育に携わり、講演会やセミナー、執筆活動などを通じて異文化理解の促進にも取り組んでいる。「オックスフォードの教え方」朝日新聞出版社等、著書多数。

 

グローバル化が進展し、多様な文化背景を持つ人々が交錯する現代社会において、異文化理解の重要性はますます高まっています。しかし、単なる「異文化体験」や「国際交流」を超えて、異文化を深く理解するためには、理論的な枠組みと実践的な視点の双方が求められます。

本書『教養としての「異文化理解」』は、私がオックスフォード大学での留学経験、そして東京外国語大学での25年以上にわたる教育実践を通じて実感してきた、異文化を理解することの難しさと大切さを背景に執筆したものです。

こうした経験や学術的な知見を基に、現代人に必要な教養としての異文化理解を、分かりやすく体系的に学び、思考できる一冊とすることを目指しました。

本書の特徴は、「異文化理解とは何か」という基礎的な問いから出発し、言語・非言語のコミュニケーション、異文化適応に至るまで、理論と具体的事例をバランスよく紹介している点にあります。また、単なる知識の習得にとどまらず、読者一人ひとりが自己の価値観を問い直し、他者との違いを尊重しながら新たな関係性を築くための実践的なヒントが得られるよう構成しました。

(※全文:2255文字 画像:あり)

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