すららネット・双日 ミャンマーでICT教育のパイロット活動
すららネットは11月20日、同社が開発・提供する海外の小学生向け算数e-ラーニング「Surala Ninja!」の海外展開事業の一環として、ミャンマーにおける遠隔教育プロジェクトを開始することを発表した。双日の実施する「質の高いエネルギーインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業」において、デジタル教育に関するパイロット活動に参加する。
すららネットは、アダプティブな対話式ICT教材「すらら」を、国内では約1,400校の塾や学校等に提供している。「Surala Ninja!」は、「すらら」の海外版として小学生向けに開発された、インタラクティブなアニメーションを通じて加減乗除の四則計算を楽しく学べるeラーニングシステム。現在、スリランカ向けのシンハラ語版、インドネシア向けのインドネシア語版、主にインドやフィリピンで活用されている英語版が制作されている。
近年、日本型教育は世界から注目を集めており、日本政府もEdTech企業の海外展開支援に取り組んでいる。同社は今年度、日本型教育の海外展開事業「EDU-Port ニッポン」のパイロット事業 公認プロジェクト、ならびに経済産業省が実施する「未来の教室」海外展開支援等事業に採択された。
一方、双日は「質の高いエネルギーインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業(ASEAN諸国等における無電化/弱電化地域及び島嶼部への分散型スマートインフラ導入マスタープラン策定及び水平展開に関する調査)」を経済産業省より受託した。平均電化率が50%程度と言われるミャンマーの無電化/弱電化地域を対象として、通信タワーの電源を活用した分散型スマートインフラ導入の可能性を調査する。対象地域へ通信と電力を供給すると共に、遠隔教育や遠隔医療の導入、新規中小ビジネスの創出、フィンテックの導入など、スマートコミュニティー形成に必要なソリューションの実証を目指す。「Surala Ninja!」を活用したデジタル授業についても、その一端を担う活動となる。
すららの海外事業展開