沖縄県教育長 教育の「不易流行」を大切に、未来を拓く力を育てる

沖縄県では、「生きる力」を育む学校教育の充実や、多様な能力を育て力強く未来を拓く人づくり、子どもの貧困解消に向けた総合的な支援など、数々の施策が進められている。沖縄県の教育行政の取組と展望について、県教育長の半嶺満氏に話を聞いた。

児童生徒の学力向上へ
5か年のプロジェクトを推進

半嶺 満

半嶺 満

沖縄県教育委員会 教育長
1962年、石垣市生まれ。1989年に沖縄県で教員採用され、具志川高校長、県教育庁県立学校教育課長などを経て、2022年4月に沖縄県教育委員会教育長に就任。

──沖縄県では現在、どのような教育施策に力を注がれていますか。

2022年度~2031年度を計画期間とする「沖縄県教育振興基本計画」において、主要施策の1つとして「生きる力」を育む学校教育の充実を掲げ、その実現のために「確かな学力を身に付ける学校教育の充実」「豊かな心と健やかな体を育む学校教育の推進」「個性を伸ばし、自立に向けた資質・能力を伸ばす教育の推進」「時代の変化に対応する魅力ある学校づくりの推進」という4つの施策に取り組んでいます。

「確かな学力を身に付ける学校教育の充実」に向けて、県教育委員会に設置した学力向上推進室が中心となって様々な取組を実施しています。2020年度にスタートした「学力向上推進5か年プラン・プロジェクトⅡ」では、…

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