琉球大学 アジア・太平洋地域を代表する教育研究拠点を目指す

創立100周年を迎える2050年を見据えた長期ビジョンとして、「地域とともに豊かな未来社会をデザインする大学」「アジア・太平洋地域の卓越した教育研究拠点となる大学」を掲げる琉球大学。教育研究の強化や産学官・地域連携について、2019年から同大を牽引する西田睦学長に聞いた。

地域と国際の両方を視野に
グローバルシティズンを育成

西田 睦

西田 睦

琉球大学長
1972年、京都大学農学部卒業。1977年、同大学院農学研究科博士課程単位取得(1983年農学博士)。1980年、琉球大学理学部助手。カリフォルニア大学バークレー校客員研究員、福井県立大学生物資源学部助教授、東京大学大気海洋研究所教授・所長を経て、2013年、琉球大学理事・副学長に就任。2019年より現職。

──地域や世界の課題解決に資する人材の育成に向け、どのような教育活動に力を入れていますか。

本学の教育における大きな特徴の1つは、2012年度より全学的に導入した「URGCC」です。「琉大グローバルシティズン・カリキュラム(University of the Ryukyus Global Citizen Curriculum)」の頭文字を取ったものです。沖縄県内および国内各地はもとより、アジアを中心に海外からの留学生が集う本学では、地域と国際の両方をキーワードに、多様な人々と協働しながら社会で活躍できる人材の育成を全学共通で取り組んでいます。

そこでURGCCでは、自律性、社会性、地域・国際性、コミュニケーション・スキル、情報リテラシー、問題解決力、…

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