起業家を育成し、沖縄をアジアのスタートアップハブに
日本のアジアに対する玄関口であり、海外とのアクセスも良く、世界に開かれている沖縄において、スタートアップ支援を展開するキーパーソンの一人が兼村光氏だ。兼村氏は「沖縄には、グローバルな目線を持った起業家が育つポテンシャルがある」と語る。
起業家の情熱に触れ、
スタートアップ支援の道へ

兼村 光
一般財団法人 沖縄ITイノベーション戦略センター
スタートアップセクション セクションマネジャー
宮古島市出身。沖縄県内最王手のIT関連サービス企業である株式会社OCCに入社。人事・人材育成、営業、経営企画業務に従事。2017年より、ITテクノロジー分野を軸に沖縄県経済の振興を図る産業支援機関である「一般財団法人沖縄ITイノベーション戦略センター(ISCO)」の設立プロジェクトに携わり、出向を経て、2020年より職員として在籍。ISCOでは一貫してスタートアップの成⾧ドライバーとして、起業家育成・成⾧支援・産官学金連携・オープンイノベーションといった各種分野の仕組みづくりに従事。人材育成分野にも携わり、各種分野での講師多数。
一般財団法人沖縄ITイノベーション戦略センター(ISCO、イスコ)は2018年に設立された官民一体の機関であり、ITの活用による沖縄県の産業振興を目指している。ISCOに在籍する兼村光氏は、沖縄におけるスタートアップ支援のキーパーソンの一人だ。
兼村氏はISCOに入職する前、沖縄最大手のIT企業であるOCCにおいて、県のプロジェクト「おきなわソフト開発促進事業」に携わることになった。
「沖縄ではIT産業が観光に次いで2番目に大きい産業ですが、下請けや孫請け中心でした。そこで、受託型のビジネスモデルから脱却し、新規製品を自分たちで開発するプロダクト型へと転換することが、この事業のミッションでした」
また、2012年には沖縄初のスタートアップ関連イベント「Startup Weekend」が開催された。これに参加した兼村氏は「起業家やアントレプレナーシップに触れ…
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