『サピエンス全史』のハラリ氏が予見する「コロナ後の世界」とは?

世界的ベストセラー・『サピエンス全史』の著者として有名な歴史学者・哲学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏は、3月20日付の英「フィナンシャル・タイムズ」紙に「新型コロナウイルス後の世界――この嵐もやがて去る。だが、今行なう選択が、長年に及ぶ変化を私たちの生活にもたらしうる(原題:the world after coronavirus ― This storm will pass. But the choices we make now could change our lives for years to come)」と題した記事を寄稿。

河出書房新社は4月7日、『サピエンス全史』ほか、ハラリ氏の著作全てを訳した柴田裕之氏による同記事の翻訳を、自社サイト「Web河出」で全文公開すると発表した。同記事でハラリ氏が記している見解は、「今、人類に迫られている2つの重要な選択」「監視社会は新しい段階へ進む可能性がある」「自由を放棄しなくても健康を守ることはできる」―など。「この危機を乗り切った後、私たちが身を置く世界はどうなるのか」について持ち前の鋭さで論考しており、一読の価値がある。

同記事は下記のHPを参照。

http://web.kawade.co.jp/bungei/3473/

ユヴァル・ノア・ハラリ/Yuval Noah Harari

1976年生まれのイスラエル人歴史学者・哲学者。オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して博士号を取得し、現在、エルサレムのヘブライ大学で歴史学を教えている。著書『サピエンス全史』、『ホモ・デウス』、『21Lessons』(いずれも河出書房新社)は世界的ベストセラーとなっている。

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ユヴァル・ノア・ハラリ氏