兵庫県教育長 未来を切り拓く力を育成、「自立する人づくり」を目指す

変化が激しく予測困難な時代において、兵庫県では「未来への道を切り拓く力」の育成を目指している。兵庫型「体験教育」の推進や、子どもたちの学びを支える環境の充実、教職員の働き方改革など、兵庫県の教育行政の取組について、県教育長の藤原俊平氏に話を聞いた。

自然学校や就業体験を実施、
兵庫型「体験教育」に力を注ぐ

藤原 俊平

藤原 俊平

兵庫県教育委員会 教育長
1987年、兵庫県庁に入庁。企画県民部企画財政局長、知事公室長、防災監などを経て、2022年4月に兵庫県教育委員会教育長に就任。

──兵庫県では、「生きる力」を育む教育をどのように進めていますか。

本県では、県の教育基本計画となる「第3期ひょうご教育創造プラン」(2019~2023年度)において、「こころ豊かで自立する人づくり」を基本理念に据えています。「自立する人づくり」の基盤は、豊かな心の育成であり、子どもたちに自分の果たす役割や必要性を自覚させ、学ぶ意欲を喚起するため、長年、発達段階に応じた兵庫型「体験教育」に力を注いでいます。

背景に、本県での2つの大きな出来事があります。1995年に6434名もの犠牲者、…

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