神戸大学長 「異分野共創の拠点」を目指し、世界へ飛躍する大学に

DXへの対応や起業家精神の育成を推し進め、産業界や自治体とも連携しながら「異分野共創の拠点」を目指す神戸大学。自らも産官学連携のプロジェクトに携わり、日本初の手術支援ロボットの開発に尽力した藤澤正人学長に、神戸大学の教育研究の強化や今後への展望について話を聞いた。

デジタル化などの変化に対応、
社会から求められる人材を育成

藤澤 正人

藤澤 正人

神戸大学長
1960年生まれ。医学博士。1984年、神戸大学医学部を卒業。1989年、神戸大学大学院医学研究科博士課程を修了。神戸大学医学部附属病院長、学長補佐、医学研究科長を経て、2021年4月に国立大学法人神戸大学長に就任。

──デジタル化の進展など社会が大きく変化する中で、神戸大学ではどういった教育活動に力を注がれていますか。

2022年4月、学内に「DX・情報統括本部」を設置して教育・研究・大学運営それぞれのDXを進めています。その中でも教育はコロナ禍の影響もあり、DXが急速に進んでいる分野です。

本学には4つのキャンパスがあるため、移動には時間がかかる場合もあります。DXにより時空間に制約のないキャンパスを目指し、対面とオンライン、オンデマンド授業を組み合わせたハイブリッド教育の実現など、デジタル教育改革に取り組んでいます。さらに医学部など実習が求められる分野では、…

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