企業が高い多様性を活かすカギは「ありがとう」と感謝を伝えること

「生産性向上やイノベーションに繋がるから」とダイバーシティを推進した結果、コミュニケーションコストなどで失敗する企業もいるだろう。では、ダイバーシティをどう捉え、マネジメントに取り組んだらよいのか。社会心理学と組織行動論が専門の正木郁太郎氏に聞いた。

ダイバーシティは諸刃の剣?

正木 郁太郎

正木 郁太郎

東京女子大学 現代教養学部 専任講師
博士(社会心理学)。専門は社会心理学、組織行動論。東京大学大学院人文社会系研究科博士後期課程修了後、同研究員などを経て、2021年4月から現職。主な著書は『職場における性別ダイバーシティの心理的影響』(東京大学出版会)。

なぜ今、日本企業はダイバーシティに目を向けるべきなのか? その背景には競争優位の向上以外にも、「人手不足」があると正木氏は話す。

「日本は人手不足が進み、属性に関わらず働ける人、活躍できる人を集めていかなければなりません。組織のダイバーシティは自然と高まる流れの中にあることを考えていくべきです」

(※全文:2253文字 画像:あり)

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