「多様性」の正しい理解が不可欠、覚悟とマネジメント能力が問われる

昨今、日本企業においても、女性や外国人なども含めて、多様な人材を活用するダイバーシティ・マネジメントが重要となっている。組織の多様性を競争力向上につなげるためには、何が必要なのか。日本企業に求められる取組みについて、立教大学・尾﨑俊哉教授に話を聞いた。

3つの異なる分野が
ダイバーシティ経営のルーツ

尾﨑 俊哉

尾﨑 俊哉

立教大学 経営学部 教授
1959年生まれ。米ジョージ・ワシントン大学政治学研究科博士後期課程修了。Ph.D.。現在、立教大学経営学部教授。専門は、国際経営、比較経営、制度分析、国際政治経済学。著書に『ダイバーシティ・マネジメント入門 経営戦略としての多様性』など。

── 日本企業におけるダイバーシティ・マネジメントの課題について、どのように見ていますか。

少し厳しい言い方になりますが、ダイバーシティ・マネジメントがなぜ必要かをきちんと理解し、それを実践している経営者は、あまり多くないと感じています。少なからぬケースが他社がやっているからというもので、形だけの取組みに終わっています。

(※全文:3535文字 画像:あり)

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