個性発揮の奨励と職場への受入れに必要なインクルーシブ・リーダーシップ
外国籍人材を採用する企業が増える中、「外国人は自己主張が強くて、扱いにくい」と考えている経営者も少なくない。異文化マネジメントに詳しい東京経済大学小山健太准教授に、主に外国籍人材に焦点を当て、ダイバーシティ・マネジメントの実践上の留意点などを聞いた。
多様な人材の活躍を
持続的な成長の活力に
小山 健太
── 日本企業はなぜダイバーシティが必要なのでしょうか?
小山 日本は急速な少子高齢化に直面しており、労働人口も減少の一途を辿っています。「日本人・男性」という属性にとらわれた採用・人材育成では、企業の成長に限界が来ることは間違いありません。さらに、日本企業のビジネスがグローバル化している現在、人材のグローバル化が急務になっています。外国籍人材は異能人材であり、組織変革やイノベーションの促進に貢献できます。労働力の確保と多様化するニーズへの対応力という2つの観点から、多様な人材に活躍してもらうことで、企業としての活力を生み出していくことが重要になっています。
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