京大ら、研究者向けアントレプレナーシップ教育を手掛ける新会社を設立
京都大学とその子会社の京都大学イノベーションキャピタル株式会社は6月13日、米国のBioLabs社と共同で、研究者向けアントレプレナーシップ教育を手掛ける新会社を設立したことを発表した。
新会社は「BioLabs Academy合同会社」。京都を拠点に、京都大学およびその関連機関はもちろん、日本全国の大学や研究機関に所属する研究者に、アントレプレナーシップの涵養を目的としたプログラムとメンタリングを提供。起業家精神を持つ科学者の育成を目指す。
BioLabsは、生命科学分野における世界最大のインキュベーター。ハーバード大学やMITのあるマサチューセッツ州ケンブリッジにて2010年に設立され、バイオテック業界の起業家支援に多くの実績を有している。2018年から提供している起業家育成プログラム「BioLabsマスタークラス」には、日本からも多くの研究者が参加。BioLabs Academyではこの成果も活用する予定。
BioLabs社のヨハネス・フルハーフCEOは「教育と能力開発に焦点を当てることで、日本の研究機関から生まれる優れたサイエンスと、グローバルな事業化の道筋をつなぐことを目指したい」、 京都大学の室田浩司副理事(社会連携・イノベーション推進担当)は「日本のスタートアップ・エコシステムを発展させ、関西のみならず日本全国でグローバルに活躍する起業家を支援したい」と述べた。