長崎海洋アカデミー開講 アジア初、海洋開発人材育成機関

日本財団、長崎海洋産業クラスター形成推進協議会、長崎県、長崎大学、長崎総合科学大学は、協働で創設したアジア初の洋上風力発電等の海洋エネルギー開発に関する人材育成機関「長崎海洋アカデミー」を、10月1日より開講する。海洋エネルギー開発に関する教育カリキュラムを提供し、5年間で1,600名の育成を目指すとしている。

海上での風力発電は、陸上に比べ大きな風力を安定的に得られ、かつ設置場所の確保が容易である点で注目を集めている。日本国内でも、各地で洋上風力の利用促進に向けた環境整備や計画が動き始めているが、人材不足が大きな課題となっている。日本財団の試算によると、2030年に洋上風力発電の分野で8,600名以上の人材が必要だが、2020年2月時点での海洋開発技術者数は2,865名と、大きな開きがある。

同アカデミーは日本財団オーシャンイノベーションプロジェクトと連携し、日本初の浮体式洋上風力発電「はえんかぜ」を活用しながら、VR(仮想現実)等の最新技術を融合させたプログラムを提供する。

20.10.01news2

VR等最先端プログラムを準備する