ゆいまーる精神を生かし地域社会と連携 平和教育・空手振興などに特色

広大な海域に多くの島が点在する沖縄県では、ICT を活用して県や国を越えた教育の交流を行っている。子どもの貧困や教育格差対策、「家(や)~なれ~運動」など、県独自の取り組みも光る。特色ある教育と今後のビジョンについて、金城弘昌教育長に聞いた。

ICT を活用した、県内外の活発な交流事業

──離島などが多い地理的制約の中で、ICT 活用はどのように進めていますか?

金城 弘昌

金城 弘昌

沖縄県教育委員会 教育長
1984年沖縄県庁入庁。県障害保健福祉課長、保健医療政策課長、子ども生活福祉部長、総務部長などを歴任し、2020年4月に教育長に就任。61歳。

2020年度3月末までに、県内全市町村の小中学校で1人1台端末の整備が完了する予定となっています。各学校では教科ごとに電子黒板やプロジェクター、タブレットを利用した調べ学習など、ICT の活用に積極的に取り組んでいます。ハード面の整備ができてきたので、次は教職員の指導力とデジタル教材作り、また作った教材をどのように子ども達と一緒に活用していくかが課題だと考えています。現在、沖縄県立総合教育センターの IT 教育班を中心に、授業の参考動画の作成等、教員向けの…

(※全文:4370文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。