AIの進化が加速する時代に求められる「専門性」とは

生成AIの登場により創造的な仕事すら機械に代替されていく時代、ビジネスパーソンは生き残るために何を身につけるべきか?『替えがきかない人材になるための専門性の身につけ方』の著者が解説。

AIの賢さに人間は
まったく敵わない時代

国分 峰樹

国分 峰樹

株式会社電通部長、青山学院大学・東京音楽大学 講師
早稲田大学理工学部・理工学研究科を修了後、電通に入社。広告ビジネスのプロデューサーとして実績を積みながら、青山学院大学で経営学博士、東京大学で学際情報学修士を取得。現在も東京大学の博士課程で教育学の研究に励む。電通では、大手クライアントのマーケティング・コミュニケーション戦略を担う部署の責任者を務める。東京大学キャッチコピー「志ある卓越」の考案者。著書『替えがきかない人材になるための専門性の身につけ方』(フォレスト出版、2023年)は「読者が選ぶビジネス書グランプリ2024」(イノベーション部門)の年間第4位。

AIの進化が止まらない。6月、ソフトバンクグループの株主総会で孫正義社長は、10年以内に「ASI」(Artificial Super Intelligence)を実現させると宣言した。それが、自分の人生の使命であると。

ASIとは、“人類の叡智を10,000倍上回る人工知能”と孫社長は定義する。1年前の株主総会では、「AGI」(Artificial General Intelligence)がキーワードになっていたが、ChatGPTをはじめとする生成AIが身近なものとなり、テクノロジーが進化するスピードの速さをビジネスでも実感できるように、この1年でAGI(汎用人工知能)からASI(超人工知能)へと目標は高くなり、その実現が現実味を帯びてきたのである。

(※全文:2555文字 画像:あり)

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