新たなキャリア形成のためには「ポータブルスキル」が重要に

特定の業種や職種にとらわれない、汎用性の高い「ポータブルスキル」はなぜ重要なのか。「ポータブルスキルとキャリア形成」をテーマにした研究に取り組む柳瀬浩之氏に、ビジネスパーソンに求められるキャリア設計の視点や自己研鑽の方向性について、話を聞いた。

自身の強みとなるスキルを
多くの人が把握していない

柳瀬 浩之

柳瀬 浩之

株式会社ビータップ 代表取締役
経験学習デザイナー
2013年独立後、企業研修のファシリテーター・アセッサーとして、管理職のリーダーシップ開発・アセスメントに従事し、年間約120日登壇。2018年株式会社ビータップを設立。経験学習×体験デザイン×編集工学に基づく経験学習デザインを活用し、企業向けに人材開発・組織開発、個人向けにキャリアコーチングRYOMEIを展開。キャリアデザイン研究を日本デザイン学会に寄稿する。

── 柳瀬さんが「ポータブルスキルとキャリア形成」をテーマにした研究に取り組む狙いや、背景にある問題意識とはどういったものですか。

私は長年、管理職のリーダーシップ開発・アセスメントに従事してきました。数多くの管理職の方々と接してきた経験から、人は年齢を重ねるごとにポータブルスキルが落ちていくという課題感を持っていました。ポータブルスキルとは、特定の業種や職種、時代背景にとらわれることのない汎用性の高いスキルであり、例えば論理的思考力や計画策定力、コミュニケーションスキル、主体性や不屈性などが挙げられます。

(※全文:1846文字 画像:あり)

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