スキルという「共通言語」で職業を再定義することで学ぶべき事柄を明確化

リスキリングが盛んとなるためには、働き手が自分は何を身に付けるべきか知ることのできる仕組みが必要だ。そのような仕組みは、職業をスキルへと分解し、再定義することで構築できるだろう。

各職業に必要なスキルをカタログ化
することがリスキリング普及の鍵

大内 久幸

大内 久幸

三菱総合研究所政策・経済センター主任研究員、ビジネスコンサルティング本部シニアコンサルタント
組織・人材領域を中心とした研究・情報発信活動のほか、主に民間企業を対象とした人事制度、組織風土、その他人材マネジメント改革のコンサルティング業務に従事。

日本の労働市場は今、歴史的な転換期を迎えている。労働力人口の減少が深刻化する一方、脱炭素化や経済安全保障の要請がもたらす産業構造の変化、さらには生成AIをはじめとするデジタル技術の普及により、求められる人材・スキルは激変しつつある。こうした労働需要・供給両サイドからの圧力に加え、政府の打ち出す「三位一体の労働市場改革」の指針により、従来硬直的だった日本の労働市場は、確実に流動化に向かって歩み始めている。

(※全文:1944文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。