文科省、2027年度大学入試要項を通知 総合型選抜で「面接」義務化へ

文部科学省と大学入学者選抜協議会は2026(令和8)年5月27日、2027(令和9)年度大学入学者選抜実施要項を全国の大学長へ通知した。近年増加傾向にある総合型選抜および学校推薦型選抜において、評価方法の形骸化が進んでいる現状に歯止めをかけ、受験生の能力や適性を多面的・総合的に評価する本来の趣旨を徹底させることが今回の通知の主眼だ。

Photo by hamazou/ Adobe Stock

学力の三要素である「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「主体性を持ち、多様な人々と協働しつつ学習する態度」を適切に把握することが各大学のアドミッション・ポリシーに基づいた入学者選抜には不可欠とされる。しかし一部の大学において、2月1日より前に実施される教科・科目に係る個別テストの配点割合が著しく高い事例や、他の要素が点数化されずに実質的に学力検査の成績に大きく偏って合否判定が行われている等の事例が確認されており、大学入学者選抜協議会はこれを大変遺憾であるとして問題視している。

こうした事態を受け、2027年度大学入学者選抜からは総合型選抜および学校推薦型選抜におけるルールが厳格化される。具体的には、総合型選抜において、志望する学問分野に対する意欲や適性等に係る面接による評価を行うことが義務付けられる。

この面接にはディベート、集団討論、プレゼンテーション、口頭試問などが含まれ、オンラインでの実施も認められる。さらに、志願者本人が記載する活動報告書、大学入学希望理由書、学修計画書などの資料を必ず評価に活用しなければならない。

学校推薦型選抜についても同様に、原則として面接による評価を行うことが必須となる。ただし、高等学校との緊密な連携により丁寧なマッチングが図られている非公募型の学校推薦型選抜であり、かつ合格した際に入学することを志願者が確約して受験するものについては、大学の実情に応じて面接の要否を判断することができる。また、学校推薦型選抜の募集人員は、附属高等学校長からの推薦に係るものも含め、学部等募集単位ごとの入学定員の5割を超えない範囲とすることが定められている。

試験日程に関しては、大学入学共通テストの本試験が2027年1月16日および17日、追試験が1月23日および24日に実施される。各大学が実施する教科・科目に係る個別テストの期日は2027年2月1日から3月25日までの間となる。

総合型選抜は2026年9月1日以降に入学願書受付を開始し、判定結果は11月1日以降に発表される。学校推薦型選抜は2026年11月1日以降に願書を受け付け、判定結果は12月1日以降で一般選抜の試験期日の10日前まで(大学入学共通テストを活用する場合は前日までのなるべく早い期日)に発表される。各大学は、これらの選抜における評価方法や基本的な事項を盛り込んだ募集要項を、2026年12月15日までに発表しなければならない。