最先端技術の特許131件を期間限定で無償開放

東京工業大学研究・産学連携本部 世界第一級の知を発見し新技術を創出

東京工業大学研究・産学連携本部は、同大学が保有する特許131件を一定期間無償で開放する「お役に立てればプロジェクト(Hope This Helps:HTH)」を開始したと発表した。無償開放によって新型コロナウイルス感染症対策事業の基礎を提供し、幅広い分野で社会の再起動に貢献することが狙い。

今回無償開放されるのは、生命理工学、応用化学、情報工学、情報通信、数理・計算科学、電気電子、機械、建築、土木・環境工学などの幅広い分野の最先端技術の特許。具体的には、プラズマを活用した包装容器の殺菌技術や、膨大なプレゼンテーション資料に対して利用者に検索結果を効率的に提供する e-ラーニング(遠隔学習システム)技術、要介護者及び介護者を支援するためのロボット技術などを含んでいる。

これらをオープンイノベーションで活用してもらうことで、新型コロナウイルス感染症対策に寄与する事業化の加速や、新たな活用方法の創出に繋げたいとしている。

同プロジェクトは新型コロナウイルス感染症に起因した社会の深刻な影響を克服し、社会に貢献するために東京工業大学が開始した「社会再起動技術推進事業」の一環。同大は今後、第2、第3のプロジェクトを立ち上げる予定だ。