弘前大学 地域創生で起業家を輩出、産業界から頼られる大学に

「世界に発信し、地域と共に創造する」を掲げ、教育研究、人材育成、社会貢献に資する改革を進める弘前大学。「地域創生本部」を2018年に立ち上げ、戦略的かつ一体的な地域連携を推進してきた。同本部地域創生推進室副室長の森樹男教授に、その戦略と手応え、今後の展望を聞いた。

42もの包括連携協定を結び
全学を挙げた地方創生

森 樹男

森 樹男

弘前大学 地域創生本部地域創生推進室・副室長/弘前大学大学院 地域社会研究科・研究科長
1966年生まれ。神戸商科大学大学院(現兵庫県立大学大学院)経営学研究科博士後期課程を経て1993年、弘前大学に着任。2009年より人文社会科学部教授。専門は国際経営論、経営組織論。著書に『日本企業の地域戦略と組織』(文眞堂)、『青森からはばたく!!じょっぱり起業家群像Ⅱ』(弘前大学出版会)など。

── 地域創生本部の位置づけや役割についてお聞かせください。

地域創生本部は2018年、地域活性化の中核的な拠点として教職員が一体となり、地域の特性を生かした施策を総合的に推進することを目的として発足しました。それまで社会連携推進機構としていたものを発展的に解消し、学長を本部長とする全学的な推進体制とするための改組でした。

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