福井ベンチャーピッチで、県内に眠っていた人材や技術を発掘

福井県は人口比の社長輩出率が38年連続で全国トップだが、着実成長を望む後継ぎ経営者が多く、大きなビジョンを持って事業を急成長させるマインドを持つ経営者が少ない。そんな中、資金調達や海外展開など今まで県内にはなかった動きにつなげている、福井独自のベンチャーピッチがある。

ベンチャーピッチを通じて、県内中小企業に風穴

岡田 留理

岡田 留理

公益財団法人ふくい産業支援センター
新産業支援部 ベンチャー・Eビジネス支援G
ベンチャー支援担当
ふくい産業支援センター職員。特定社会保険労務士。開業社労士を経て、2015年4月に(公財)ふくい産業支援センターに入職。現在は、福井県におけるベンチャー支援業務を担当している。2018年11月、近畿経済産業局が取りまとめる関西企業フロントラインにて、関西における「中小企業の頼りになる支援人材」として紹介された。

成長意欲の高いベンチャー企業が自社のアイデアや技術、将来性について投資家の前でプレゼンテーションするピッチイベント。金融機関やベンチャーキャピタル(以下、VC)などが首都圏で開催するケースが多いが、全国的にも珍しい地域単独のピッチイベントを継続的に実施しているのが、ふくい産業支援センター主催の「福井ベンチャーピッチ」だ。

ふくい産業支援センターは、県内の中小企業や個人に対し、新規開業や独立創業、新分野への進出などの総合的な経営支援を行う産業支援拠点だ。2015年4月に、ベンチャー企業の創業から成長段階までを一気通貫で支援する「ふくい創業者育成プロジェクト」を創設。2017年4月には...

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