恐竜博物館 地球環境から保健衛生まで、恐竜から広がる多様な学び
国内で発掘される恐竜化石の大部分は、福井県に集中している。2000年の恐竜エキスポに合わせて整備された恐竜博物館では、子どもから大人まで幅広い世代に、古生物・地学分野に止まらない幅広い学びを提供している。
子どもから大人までを魅了し、年間100万人が訪れる「聖地」
竹内 利寿
福井県の北東部に位置する勝山市北谷の杉山川左岸の崖で1982年、中生代白亜紀前期のワニの全身骨格が発見された。これを発端として、県では1989年から恐竜化石調査事業を開始し、1999年までの10年間に、恐竜をはじめとする多数の脊椎動物の歯、骨、足跡などの化石を発見採取してきた。実は、国内で発掘される恐竜化石の大部分はこの地域のものだ。恐竜の連続歩行の足跡化石や、肉食恐竜の「かぎづめ」が国内で初めて完全な形で発見されるなど、福井には貴重な恐竜資源が集中しており、日本における恐竜研究の「聖地」となっている…
(※全文:2310文字 画像:あり)
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