「今までとは異なる専門職業人を育てる」就職率13年連続全国1位の福井大学

福井大学は「高度専門職業人の育成」をミッションにしている。就職率は国立大学で13年連続1位を誇り、各学部の特徴的な取り組みも成果を上げている。その教育や研究、世界に通じる地方総合大学に向けた取り組みについて、学長の上田孝典氏に聞いた。

4学部で地域に根差した教育、世界的な研究成果も

――「格致(かくち)によりて 人と社会の未来を拓く」という理念に基づいて、御校ではどのような教育・研究をしていますか?

上田 孝典

上田 孝典

福井大学 学長
1976年財団法人倉敷中央病院医員、1984年ノースカロライナ州立大学薬理学教室 Visiting Scholar。1986年より福井医科大学講師、1995年 同教授、2003年福井大学副学長等を経て、2019年より現職。専門分野は血液内科学、感染症学、痛風。

本学では「高度専門職業人の育成」を学内共通のキーワードに、様々な取り組みを進めています。まず教員養成に関しましては「三位一体教育改革」として、学部・教職大学院・附属学園が一体化した教育をしています。

教職大学院は学校現場の教員がより深く学ぶための大学院です。大きな特徴は、大学院の学びの場が小・中学校等の現場にあることです。これを「学校拠点方式」と呼んでいます。大学院の教員も学校へ出向き、実践的な...

(※全文:2405文字 画像:あり)

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