福井高専 アントレプレナーシップを兼ね備えた、新時代のエンジニアを輩出

各種ビジネスコンテストで表彰される福井工業高等専門学校。工学系のスキルや技能を身につけるだけでなく、産業界などの外部人材を活用しながらビジネスに直結する力を磨いている。ビジネスアイデアや起業家精神を培う教育に迫った。

スキルと創造性を併せ持つ、エンジニアを育成

田村 隆弘

田村 隆弘

独立行政法人国立高等専門学校機構 福井工業高等専門学校 校長
1958年山口県宇部市生まれ。徳山工業高等専門学校卒業。専門はコンクリート工学。長岡技術科学大学論文博士(工学)、技術士(建設部門)。徳山高専で副校長を務めた後、2016年から国立高専機構本部研究推進室長兼研究総括参事、2019年から現職。2018年に土木学会技術賞受賞。

1965年、福井工業高等専門学校は、機械工学科・電気工学科(2005年電気・電子工学科に改称)・工業化学科(1995年物質工学科に改組)の3学科をもって開校した。現在は上記3学科に、環境都市工学科と電子情報工学科を加えた5科と、2つの専攻科(生産システム工学専攻科・環境システム工学専攻科)を持つ。

田村隆弘校長は、高専の役割について次のように話す。「高専は日本の社会基盤を支える人材を育成してきました。近年は AI や IoT で社会の仕組みが大きく変わろうとしています。そうしたなかで…

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