「仮説検証の担い手」として、イントラプレナーの育成が重要に

新たな事業機会を見出すには、不確実性に向き合うことが欠かせず、仮説検証を繰り返して挑戦するアントレプレナーシップが求められる。アントレプレナーシップを軸にした新たなモデルと、イントラプレナー(社内起業家)の育成プロセスについて、早稲田大学・東出浩教教授に話を聞いた。

日本の大企業に求められる
アントレプレナーシップ

東出 浩教

東出 浩教

早稲田大学大学院ビジネススクール 教授
慶應義塾大学経済学部卒業。鹿島建設入社後、ロンドン大学インペリアルカレッジ修士課程修了(MBA)、同大学大学院博士課程修了、日本初となるベンチャー研究における博士号(Ph.D.)を取得。早稲田大学WBS研究センターアントレプレヌール研究会代表理事。早稲田大学関連のベンチャーキャピタルであるウエルインベストメント取締役会長。早稲田大学出身のベンチャー企業経営者の会であるベンチャー稲門会発起人。日本ベンチャー学会副会長等を務める。慶應義塾大学、九州大学ほか多数の大学で客員教員。内閣府、経済産業省、文部科学省、NEDO、JST、東京商工会議所等において、各種公的委員会委員を歴任。監査役としてベンチャー企業上場に携わり、国内外の若者にアントレプレナーシップ教育を実践、多くの起業家を誕生させている。

── 東出先生は、アントレプレナーシップについて研究されています。企業経営におけるアントレプレナーシップの位置づけについて、どのように見ていますか。

変化が予測できない時代において、アントレプレナーシップはベンチャー企業に限られるものではありません。事業機会を特定し、価値を具現化するという起業家が紡ぐプロセスは、大企業の新事業開発においても有用なものです。

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