不確実性との向き合い方を見直す エフェクチュエーションが迫るシフト
マーケティングを起点としたイノベーションを、いかに進めればよいか。エフェクチュエーションは、この課題のもとで重要な行動のシフトを企業に迫っている。
エフェクチュエーションとは何か
栗木 契
エフェクチュエーション(effectuation)は、S. サラスバシによって提唱されたアントレプレナー(企業家)の理論であり、経営にかかわる国内外の実務家と研究者のあいだで注目度が高まっています。
なぜ、企業家、そしてエフェクチュエーションが注目を集めるのでしょうか。現在の日本国内についていえば、既存の市場で獲得した顧客を守り抜こうとするだけでは、企業が将来に向けた明るい展望を描くことは難しく、新たな市場をつくりだしていくことの重要性が増しています。そのなかにあって、イノベーティブな市場創造の担い手となる企業家への期待が、社会そして企業において高まっています。
(※全文:2470文字 画像:あり)
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