ものづくりの本質とSTEAM教育 ワクワクと面白さが学び続ける原動力
STEAMの各要素を含み、製作には専門知識が必要と思われがちなロボット。しかし、ユカイ工学代表の青木俊介氏はものづくりの第一歩は「面白がる」「身の周りをハックする」意識だと語る。新鮮な発想を生み、それを形にするために必要な学びの姿勢を聞いた。
お絵かきや工作、SF映画に
熱中した子ども時代
青木 俊介
── 暮らしに溶け込むロボットを開発・販売するユカイ工学を立ち上げ、STEAM教育に関する発言も行う青木さんですが、まだ学校でSTEAM教育が取り入れられていない時期に子ども時代を過ごされました。ロボットに関心をもったきっかけは何ですか。
青木 中学から進学校に通っていたということもあって、授業は先生が黒板に描いたものをノートに写すような座学が中心で、学校生活でSTEAM教育的なものに触れる機会はありませんでした。一方で、理科の教員をしていた母はものづくりなどが非常に好きで、私が小学校に上がる前から、東京芸大に電話をかけて「誰かうちの子にアートを教えてやってくれ」と学生を呼び、近所の子どもたちを集めて、アート教室のようなことをしていました。そこではお絵かきも工作も区別なく触れていました。
(※全文:4130文字 画像:あり)
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