うまくいかないからこそ探究は続く 教育者が教えるべきは学びの「醍醐味」
時代の変革期にあって、学校教育や社会人の学びのあり方が問い直されている。不確実な社会を生きるために必要な学びの姿とはどのようなものか、30年以上にわたりレアメタル研究を続ける傍ら、STEAM教育にも取り組む、東京大学生産技術研究所 所長の岡部 徹 教授に聞いた。
レアメタル研究を通じて
学外でSTEAM教育を実施
岡部 徹
── 岡部先生は、生産技術研究所で長年チタンをはじめとするレアメタルの研究に邁進される傍ら、最近では「STEAM人材育成研究会」でのリーダーを務めるなどSTEAM教育にも取り組んでいらっしゃいます。
岡部 じつは、STEAM教育という言葉を知ったのは比較的最近のことです。現総長の藤井 輝夫 先生から「岡部さん、STEAMって知ってる?」と聞かれたのがきっかけでした。
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