東工大、保有特許131件を無償開放 コロナからの社会再起動を加速

東京工業大学は5月7日、大学が保有する特許131件を一定期間無償で開放する「お役に立てれば(Hope to This Helps : HTH )プロジェクト」を開始したと発表した。無償開放によって新型コロナウイルス感染症の対策事業の基礎を提供し、幅広い分野で社会の再起動に貢献することが狙い。

生命理工学、応用化学、情報通信、電気電子、機械、建築などの幅広い分野の最先端技術の特許を無償開放する。具体的には、プラズマを活用した包装容器の殺菌技術や、膨大なプレゼンテーション資料に対して利用者に検索結果を効率的に提供するe-ラーニング(遠隔学習システム)技術、要介護者及び介護者を支援するためのロボット技術などを含む。これらをオープンイノベーションで活用してもらうことで、新型コロナ対策に寄与する事業化の加速や新たな活用方法の創出に繋げる。

本プロジェクトは、新型コロナに起因した社会の深刻な影響を克服し、社会に貢献するために東京工業大学が開始した「社会再起動技術推進事業」の一環。東工大は今後、第2、第3のプロジェクトを立ち上げる方針。

無償開放特許の一覧や申し込みは東京工業大学研究・産学連携本部のホームページからhttps://www.ori.titech.ac.jp/socialreboot/tf1_hthproject.htmlから。

2020.5.11