三重大学 地域と共創し、三重の力を世界へ 県内全域が教育研究フィールド

三重大学は世界に誇れる独自性豊かな教育・研究成果を生み出すことを目指し、また近年は「地域イノベーション学研究科」で起業家人材の育成にも力を注いでいる。「三重の力を世界へ」を目標に掲げる三重大学の取り組み、今後の方向性について、伊藤正明学長に話を聞いた。

県内各地にサテライトを展開、
地域連携の基盤を強化

──三重大学の世界に誇れる独自性、地域性の特徴はどういった点にあると見ておられますか。

伊藤 正明

伊藤 正明

三重大学長
津市出身、三重大学医学部卒。2006年8月に同大学院医学系研究科教授、2014年1月から2019年9月まで副学長を務めた。2021年4月から現職。専門は循環器内科学。

三重大学は「三重の力を世界へ」の言葉の下、1949年の建学以来、地域に根ざし、世界に誇れる独自性豊かな教育・研究成果を生み出すことを基本理念としています。

まず研究については、人体に有害な薬品等を使用せずに水や大気の殺菌が可能で、農水・医療等で応用が期待される深紫外LEDの基板作製、EVをはじめ多様な用途に対応し得る次世代型電池の開発、超高速・多数同時接続の無線通信「Beyond 5G」など、未来を見据えた世界的レベルの研究を多数展開しています。

地域との関わりについては、各学部・研究科等において地域を支える人材の…

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