鳥羽商船高専 高度な技術者を輩出、DX支援で海のシリコンバレー構想に貢献

ロボコンやプログラミングコンテストなど各種大会において、上位入賞の常連校である鳥羽商船高専。同校では、どのような教育が行われているのか。また、強みや特徴はどういった点にあるのか。鳥羽商船高専の教育活動や地域貢献、今後の展望について、和泉充校長に話を聞いた。

分野融合型の教育を推進、
高度な技術者を育成

──鳥羽商船高専では、どのような教育に力を入れていますか。

和泉 充

和泉 充

鳥羽商船高等専門学校長
1983年、筑波大学大学院 博士課程物理学研究科 物理学専攻修了(理学博士)。筑波大学助手、長崎大学講師を経て、東京海洋大学の助教授、教授、副学長(産学連携・広報)などを歴任。2021年4月、鳥羽商船高等専門学校長に就任。

本校は日本の海運・海事、今で言う「海のロジスティクス」を担う船員を育成する学校として1881年に創設され、今年で140周年を迎えました。実践性と創造性を備えた地域と世界の両方で活躍する、人間力にあふれた、創造性豊かで国際的に通用する科学的思考を身につけた高度な技術者の育成を目指して、実験・実習を重視した教育を行っています。

「本科」は商船学科、電子機械工学科、制御情報工学科の3学科(2019年に電子機械工学科、制御情報工学科を統合し、新たに情報機械システム工学科を開設して学年進行中)で構成されます。

商船学科では電気も機械も情報も、船の中で必要な知識や技術を網羅的に…

(※全文:2326文字 画像:あり)

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