「だれでも起業できる」を実践、Fラン大学発の学生ベンチャー

学生目線を活かして、企業や行政の困りごとを解決――。2018年に三重県の鈴鹿大学の学生たちが立ち上げた「株式会社鈴りん探偵舎」は、ユニークなベンチャー企業だ。取締役の奥山夢菜氏は起業家マインドの醸成に向けて、10代への教育にも力を注いでいる。

学生目線を活かし、
企業や行政の課題を解決

奥山 夢菜

奥山 夢菜

株式会社鈴りん探偵舎 取締役
1997年、三重県津市生まれ。鈴鹿大学在学中に学生ベンチャー「株式会社鈴りん探偵舎」の起業に関わる。2018年に大学を卒業後、他企業に勤めながら、取締役として鈴りん探偵舎の経営を担う。

鈴りん探偵舎は探偵業を営んでいるわけではなく、メンバーが「学生探偵」として企業や行政の困りごとを解決する。例えば、ご当地B級グルメPR事業や店舗コンサルティング、公共交通の活性化、企業の新卒採用支援、留学生による翻訳ビジネスなど、取り組む事業は幅広い。

鈴りん探偵舎は、2018年当時・鈴鹿大学准教授であった髙見啓一氏が、「どこでも・だれでも起業できる教育モデル」の研究実践をしていたことから、髙見ゼミの学生を中心に設立された。現在では全国の大学に学生メンバーを拡大している鈴りん探偵舎だが、設立当初から…

(※全文:2265文字 画像:あり)

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