創業150年の老舗がデータ経営で躍進、学び直しと人づくりが支える

伊勢の老舗企業「ゑびや」はデータ経営を大胆に導入し、再生を果たした。代表の小田島春樹氏は、三重大学大学院 地域イノベーション学研究科での学びを契機に、新たな事業を創出。また、県のデータサイエンス人材育成講座を担当するなど、社内外で人づくりに力を注いでいる。

老舗の飲食店をデジタル変革、
大学での学び直しにも挑戦

小田島 春樹

小田島 春樹

株式会社EBILAB 代表取締役社長
1985年生まれ。日本大学商学部でマーケティングと会計を専攻。ソフトバンクを経て、2012年に妻の実家が営む「ゑびや」に入社。店長、専務を経て現在、有限会社ゑびや代表取締役社長と株式会社EBILAB代表取締役を務める。地域の課題解決をテーマに三重大学大学院 地域イノベーション学研究科の博士課程を単位取得退学したが、引続き論文を執筆中。

伊勢神宮の近くに店舗を構え、郷土料理や三重名物を扱う飲食店・土産物店を営む「ゑびや」。創業約150年の老舗企業である「ゑびや」はこの数年、データ経営を大胆に導入し、機械学習による精度の高い来客予測や自動発注などを実現して、売上げと利益を大きく伸ばした。さらに2018年には、自社で培ったデータ解析の知見を活かし、社外に向けてサービスやプロダクトを提供するEBILAB(エビラボ)を設立した。

そうした数々の変革を牽引しているのが、「ゑびや」・EBILAB両社の代表を務める小田島春樹氏だ。小田島氏は大手通信会社で組織人事や新規事業、営業企画などを…

(※全文:2284文字 画像:あり)

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