企業のキャリア採用、最大の課題は「応募者の質」 民間調査
人材の採用・定着・活躍を支援する人材サービス事業を展開する株式会社ヒューマネージは、企業のキャリア採用について、人事・採用担当者を対象に実施したアンケート調査の結果を発表した。
今年度(2025年度)のキャリア採用について、採用予定人数の増減を訊ねたところ、「前年度より増やす」と回答した企業が3割(29.6%)となり、「減らす」(9.0%)、もしくは「キャリア採用を実施しない」(7.4%)と回答した割合を大きく上回った。求人倍率が高止まりし、2024年度、必要な人数を確保できなかった企業の割合は過去最高値を更新しているが、そのような状況にあっても、企業のキャリア採用意欲は衰えていないといえる。
株式会社ヒューマネージ・プレスリリースより
キャリア採用の課題を訊ねたところ、「応募者の質」が最も多く、採用規模を問わず7~8割もの企業が課題として挙げた。採用規模により差がみられたものは、「選考中や内定後の離脱・辞退」(採用予定人数10名未満:18.4%、採用予定人数31名以上:36.9%)、「採用業務の工数削減」(採用予定人数10名未満:11.4%、採用予定人数31名以上:29.2%)があり、採用規模が大きい企業においては、これらが採用目標達成の阻害要因となっていることがわかる。
今回のアンケート調査では、企業のキャリア採用はどのような体制で行われているのかについても検証した。新卒採用担当者とキャリア採用担当者の分担について訊ねたところ、採用予定人数が10名以上になると、キャリア採用の専任担当者をおく企業が4割を超え(40.7%)、採用予定人数が31名以上になると、キャリア採用の専任担当者をおく企業が多数派(58.5%)との結果となった。