「自学力の獲得」を追求する学習塾 自ら考え、自らやりぬく力を育む

父の後を継いで学習塾の経営者となった中村建吾氏は、自社の理念を刷新。「秋田の教育をもっとよくしよう」という教育理念を掲げ、「自学力の獲得」を追求テーマに定めた。秋田の学習塾「向学舎グループ(EISUグループ)」は学力向上で結果を出し、少子化の中でも生徒数を伸ばしている。

父の後を継いで学習塾を経営、
新しい理念を策定

中村 建吾

中村 建吾

株式会社向学舎グループ 代表取締役社長
1971年、秋田市生まれ。大学卒業後、アメリカ・テキサス州に留学して社会福祉を学ぶ。帰国後、実父が創業した株式会社向学舎グループに入社。2007年に取締役、2011年に代表取締役に就任し、現在に至る。2019年6月、公益社団法人全国学習塾協会副会長に就任。

1971年に創業し、今年で50年を迎える向学舎グループ(EISUグループ)は、一斉指導(クラス指導)、個別指導、映像授業などを提供する学習塾を秋田県内で展開し、現在は15校舎、生徒数は約2000名にのぼる。

現社長の中村建吾氏は父の後を継ぎ、2011年に代表取締役に就任。以来、数々の改革に取り組んできた。

「大きく変えたのは理念です。理念は普遍的なもので、変えるものではないかもしれませんが、これからの時代にそぐわないと判断しました。新しい理念については全社員と何度も議論を重ねて策定しました。たくさんの意見が各チームから出て、会社の新しい方向性が芽吹いた瞬間でした」

EISUグループは企業理念のほか、教育理念、校舎理念、社員理念、追求テーマを定めている。教育理念は…

(※全文:2207文字 画像:あり)

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