専門学部にも「経営学」は不可欠 秋田の全高校を日本一に

モノをつくる力だけでなく、モノを売る力、すなわち「経営学」が伴って初めて社会で生きていく能力になる――。「専門学部に経営学を」という自らの信念をカタチにするため、ドリームリンクの村上雅彦社長は男鹿海洋高校で新たな産学官プロジェクトを開始した。

海洋高校で産学官プロジェクト、
専門学部に経営学を

村上 雅彦

村上 雅彦

株式会社ドリームリンク 代表取締役社長
1962年10月、秋田県秋田市生まれ。1983年、秋田県で「村さ来」を開業。2000年、ドリームリンクを創業。現在、居酒屋「薄利多賣半兵ヱ」をはじめ、カフェや郷土料理、レトロブランドなど数々の業態を開発し、全国で約100店舗を展開する。

秋田市に本社を置く飲食チェーンのドリームリンクが2021年4月、県立男鹿(おが)海洋高校、男鹿市と連携し、産学官プロジェクトを開始した。高校生が地元でとれる水産物を使って商品を開発し、販売までを行うプロジェクトだ。ドリームリンクは社員を講師として派遣するとともに、製造・販売を手掛ける。

新たな産学官プロジェクトが実現した背景には、ドリームリンク・村上雅彦社長の「モノをつくる力だけでなく、モノを売る力、すなわち『経営学』が伴って初めて社会で生きていく能力になる」という信念がある。

「私は以前から、日本の専門学部に経営学が盛り込まれていないことに疑問を抱いていました。例えば医学部では、ドクターになるために様々な知識や技術を学びますが、志高く開業したとしても、…

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