秋田大学 道徳教育に注力、専門家である前に豊かな人間力を

「企業が選ぶ採用を増やしたい大学ランキング」(日経HR)の2018年版で1位を獲得するなど、産業界からも高く評価される人材を輩出している秋田大学。山本文雄学長は、英語力の向上やSociety5.0への対応に力を入れるとともに、人間力を養う道徳教育の大切さを説く。

全学をあげて
英語力の向上に力を注ぐ

──秋田大学では、どのような教育活動に力を注いでいるのですか。

山本 文雄

山本 文雄

秋田大学長
1979年鳥取大学医学研究科博士課程修了。鳥取大学医学部附属病院助手、国立循環器病センター厚生技官を経て、1998年秋田大学医学部教授に就任。大学院医学系研究科教授、学長補佐(病院機能拡充担当)、副学長(国際戦略担当)、理事(研究・国際・産学連携・情報担当)を歴任し、2016年より現職。

今、特に注力していることが3つあります。1つは英語力の強化です。秋田大学には国際資源学部、教育文化学部、医学部、理工学部の4学部がありますが、全学で英語力の向上を図っています。

国際資源学部では1年次から教育プログラム「I-EAP(Intensive-English for Academic Purposes、集中大学英語)」を実施し、専門教育課程の授業はすべて英語で行います。3年次の秋には全学部生を約30のグル―プに分けて、約1ヵ月間の海外資源フィールドワークを行い、資源の採掘現場や現地の資源系大学で、英語でコミュニケーションをとりながら、資源における様々な課題や最新の実情について学びます。

教育文化学部では英語による授業科目を増やし、TOEFL受験などによって英語に対する関心を高めながら英語力を育成します。同学部の地域文化学科では外国語修得プログラムを設け、…

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