学生服リユース「さくらや」 女性起業家を育成し、共感の輪を広げる
学生服リユース事業を立ち上げ、全国に店舗を拡大している「さくらや」の創業者、馬場加奈子氏。地元・高松の金融機関と連携し、女性起業家の支援にも力を注いでいる。起業の原点は自分の困りゴトであり、「なぜ自分がその事業をしようと考えたのか」が大切になると馬場氏は語る。
子育てママによる新ビジネス、
全国100店舗以上に拡大
馬場 加奈子
2010年に高松市で開業した学生服リユース店「さくらや」は現在、全国100店舗以上に拡大している。運営会社サンクラッドの代表・馬場加奈子氏が起業したのは、自身の困りゴトがきっかけだ。
シングルマザーとして3人の子育てをしていた馬場氏は、かつては貧困問題の当時者だった。ガス代や電気代を滞納して止められるような生活を送り、社会から切り離されたような感覚を味わっていた。
困窮家庭にとって、学生服の購入は大きな負担だ。もし、不要になった学生服を譲り受け、再利用できれば出費を抑えられる。そう考えた馬場氏は、…
(※全文:2232文字 画像:あり)
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