地方に求められる「データサイエンス」 四国に新たなコミュニティを

各界でデータサイエンスに注目が集まっているが、地方での関連産業は伸び悩み、特に女性が活躍できる機会は多くない。そうした状況に風穴をあけようと、WiDS SHIKOKUを立ち上げたのが山本真理乃氏だ。大きな一歩を踏み出した経緯や活動にかける思い、今後のビジョンを聞いた。

人生を変えたAI人材育成事業
仲間を求め、アンバサダーに

山本 真理乃

山本 真理乃

WiDS SHIKOKU アンバサダー
香川県出身。高松市にあるデジタルマーケティング業でデータ分析やSNSマーケティングなどに従事。2020年度経済産業省課題解決型AI人材育成プログラム「AI Quest」に参加。地方でのデータサイエンス分野の認知度向上や、地域や年齢、性別を問わず学ぶことの楽しさを伝えていきたいと、2022年にスタンフォード大学ICMEよりWiDSアンバサダーの承認を得て、WiDS SHIKOKUの活動をスタート。

香川県高松市にあるデジタルマーケティング関連企業でデータ分析やSNSマーケティングに従事する山本氏は、データサイエンスの知識があれば、忙しさから疲弊しがちな職場環境を変えられるのではないかと常々思っていた。そこで本格的にデータサイエンスを学ぼうと、経済産業省による2020年度「課題解決型AI人材育成事業(AI Quest)」に参加。その経験で「人生が180度変わった」という。

「データサイエンスは仕事を効率化するだけでなく、生活を豊かにし社会を変える可能性があると気づき、その魅力にハマってしまいました」

だが地元香川には、興味関心を共有し、共に学びあえる仲間はいなかった。「地方でのデータサイエンスの認知度は低く、その言葉すら知らない方や、逆に何でもできる万能薬と誤解している方が多い。多少知ってはいても、…

(※全文:304文字 画像:あり)

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