挑戦が伝播する「熱狂」の場づくり テラロックが夢の実現を媒介する

組織や立場を超えて多様な人をつなぎ、地域に熱量を生み出している公務員が香川にいる。東かがわ市の官民連携マネージャー、寺西康博氏が主宰する「テラロック」は異質なものが出会い、価値観を揺さぶる学びの場、気づきの場だ。そこから数多くの挑戦者が生まれている。

異質なものとの出会いが
人生を変える

寺西 康博

寺西 康博

東かがわ市 官民連携マネージャー
テラロック主宰
1985年、香川県生まれ。国家公務員。四国財務局から人事交流により、東かがわ市の官民連携マネージャーに着任。多様な人が意見を交わすコミュニティ「テラロック」を主宰。報道番組のコメンテーターや情報誌の連載など、公務員として異例の挑戦を続けている。

テラロックの参加資格は「情熱を持つ個人」。まちづくりや観光、金融など毎回テーマが設定され、参加者たちは熱い議論を交わす。

主宰の寺西康博氏は国家公務員であり、四国財務局では自治体を横断して若手職員が交流する場を企画していた。さらに2017年と2018年には、地域の若手と挑んだ内閣府の地方創生・政策アイデアコンテストにおいて、2年連続で日本一を受賞。そうした活動がきっかけとなって、寺西氏は公務員の枠を越えて外部のイベントに呼ばれるようになった。

いろいろな人と出会い、寺西氏が特に共感したのがスタートアップの起業家たちだ。挑戦する人を全力で応援したい──。そう考えた寺西氏は、…

(※全文:2143文字 画像:あり)

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