調理師学校への留学生入学者数が過去最多の増加

全国調理師養成施設協会は9月18日、毎年実施している「調理師養成施設入学者・留学生実態調査」の2020年度調査の結果を発表した。

それによると、今年度の調理師学校の留学生の入学者総数は564名で、昨年度の456名より108名の増加となり、ここ2~3年の足踏み状態から抜け出し、6年前に比べ3倍以上に増加したことがわかった。留学生の出身国は、韓国、中国に次いで、近年ベトナム、台湾が増えている。調理師専門学校に入学した留学生を課程別にみると、1年制に対して2年制以上の課程にほぼ4倍の人数が在籍。専門的な調理技術を習得したいという意識の表れであることがうかがえる。 

また、留学生が専攻する料理部門を調査したところ、7割以上が日本料理を専攻していた。調理師学校を卒業後、農林水産省が実施している「日本の食文化海外普及人材育成事業」を利用してそのまま在留し、調理業務に従事する留学生もいる。同事業を利用して、調理師学校を卒業後に最大5年の在留資格が認められる職場は、従前は日本料理の分野のみだったが、同制度が改正されたことにより、日本料理以外の分野でも就労ビザは取得できるようになっている。

20.09.23news2