公的機関における博士号取得者の雇用・活用状況に関する調査研究 文科省

文部科学省は9月29日、「公的機関における博士号取得者の雇用・活用状況に関する調査研究 報告書」を公表した。

日本では博士号取得者の大学教員以外での活躍の場が乏しく、国家公務員に占める博士号取得者の採用状況も、米国等に比して低調であることが指摘されている。こうした状況を踏まえ、令和3年3月に閣議決定された「科学技術・イノベーション基本計画」では、「博士号取得者の国家公務員や産業界等における国内外の採用、職務、処遇等の状況について、実態やニーズの調査結果と好事例の横展開を2021年度より行うとともに、今後の国家公務員における博士号取得者の専門的知識や研究経験を踏まえた待遇改善について検討を進め、早急に結論を得る」ことが盛り込まれている。

同調査研究は、海外の公的機関における博士号取得者の採用・活用状況(定量的調査)、その職務内容及び期待されている能力、キャリア形成等についてのインタビュー(定性的調査)、国内で博士号を所持しながら国家公務員として働いている者へのインタビュー(定性的調査)を実施することで、日本の公的機関(特に国家公務員)での博士採用や活用の向上に資する知見を得ることを目的として実施された。調査研究の詳細はURLから確認できる。
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/itaku/1418400_00006.htm

231002news1

画像はイメージ。photo by REDPIXEL / Adobe Stock