高校生社長が地方創生の未来を拓く

p class="article_lead">東京の教育ベンチャー役員から、人口約2万6千人の岡山県高梁市へ。高梁市 教育委員会GIGAスクールサポーターの横山弘毅氏が仕掛ける「教育DX×移住」の構想が、今、新たなフェーズに突入した。高校生が会社を設立し、市に「高校生の課」が誕生、職員として活動する。前例のない挑戦は、いかにして生まれ、地域をどう変えているのか。

「オンライン教育の限界」から
地方都市の可能性へ

横山 弘毅

横山 弘毅

高梁市学校連携コーディネーター/高梁市GIGAスクールサポーター

前職ではオンライン家庭教師事業などを通じ、「地方の教育格差解消」をミッションに掲げていました。全国を回る中で、質の高い教育をオンラインで届けることの意義を確信する一方、強い危機感を覚えたのです。それは「20~30年後、そもそも地方の過疎地に子どもたちがいなくなってしまうのではないか」という人口減少への懸念です。教育格差を解消しても、学ぶ当事者がいなければ意味がありません。同時に、地方には都会にはない教育の可能性があることにも気づきました。受験勉強では都会に分がありますが、地域全体を学びのフィールドにする探究学習やPBL(課題解決型学習)は、むしろ地方の方がしがらみがなく、面白い実践ができるのではないかと思います。高梁市は人口約2万6千人に対し大学も高校も複数ある「学園都市」です。この環境なら、学校と地域が連携し、教育を核にした新しい地方創生のモデルケースを創る事ができると直感し、移住を決意しました。

(※全文:2002文字 画像:あり)

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