アカリク、「潜在大学院生」に向けたキャリア支援を開始

大学院生・研究者のキャリア支援に特化した事業を行う株式会社アカリク(東京都渋谷区、代表取締役:山田 諒、参考記事)は、大学院進学を考慮する「潜在大学院生」に向けたキャリア支援」を開始すると発表した。

2006年創業のアカリクは、大学院生・ポスドク向け就活情報サイト「アカリク」の運営等を手がける中で大学院に進学するか悩む学部生が多くおり、その背景には大学院修了後の企業側の受け入れに対する懸念や、経済的な理由が多く挙げられることがわかったとしている。

同社が2022年11月29日~12月6日の期間、2024年新卒の大学院生202名(内訳:修士66.3%、博士33.7%)に対して行った「24卒大学院生」調査によると、61.9%の学生が、自身の大学院進学後のキャリアについて「学部生時代に情報が充実していなかった」と回答していることに加え、進学後のキャリアについての相談先も「相談したかったが、相談先がなかった」(12.9%)、「相談先はあったが、十分ではなかった」(37.6%)と回答した。

加えて、約6割の学生が生活費に「不安」を感じていると回答しており、昨今の物価高騰の影響で生活費が圧迫され、これまで以上に就活にお金がかけられなくなっている実態も明らかになった。

こうした状況をふまえ同社は、学部生を対象に、大学卒業後のキャリアについて、個々の得意領域や専門性を分析したうえで提案する「潜在大学院生に向けたキャリア支援」を開始する。

諸外国に比較して日本では企業における博士人材の少なさが課題とされているが、その一因には大学院へ進学した後のキャリアパスが少ない・描きづらい状況があると言われている。

しかし、高度な専門性や研究スキルを身につけた人材は間違いなく今後の社会を牽引していく人材でもあり、同社のキャリア支援の取り組みの成果が期待される。

22.12.20news2

株式会社アカリクのプレスリリースより