高知の進学塾「土佐アカデミー」 不登校支援にも進出し、社会課題を解決へ

地方局のアナウンサーを経て、家業の「土佐アカデミー」を承継した竹内康祐氏は、同社を高知県受験界をリードする進学塾へと発展させた。小中学生フリースクール、通信制高校も開校し、不登校児童生徒を支援するなど、社会課題を解決する企業を目指している。

テレビ局のアナウンサーを経て
家業の進学塾の代表に

竹内 康祐

竹内 康祐

株式会社土佐アカデミー 代表取締役社長
1978年生まれ、高知市出身。愛光中学校・高等学校を卒業。東京大学文学部を卒業。2001年、高知県のテレビ局に就職し、アナウンサーを務める。2011年にテレビ局を退職し、土佐アカデミー瀬戸教室の教室長に就任。2013年12月、土佐アカデミー代表取締役社長に就任。


土佐アカデミーは、高知県中部を中心に15教室を展開。

土佐アカデミーは、高知県中部を中心に15教室を展開。

高知で進学塾を運営する「土佐アカデミー」は、現社長・竹内康祐氏の父が1970年代に前身の塾を立ち上げ、現在は高知県中部を中心に15教室を展開している。竹内氏は高知県のテレビ局のアナウンサー職を経て、土佐アカデミーに入社したキャリアを持つ。

「10代の頃は体育教師を志していましたが、阪神淡路大震災を機に、報道を通じて人の財産や命を守ることに貢献したいと考え、地元テレビ局のアナウンサーになりました。約10年間、アナウンサーを務めて退職し、2011年から家業の土佐アカデミーで働き始めました」

竹内氏は大学時代、アルバイトで家庭教師や塾講師をしたことはあったが、教育経験はほとんどなく、経営者としては完全に素人だった。土佐アカデミーでは「修行」として、休校中だったフランチャイズの教室を引き継ぎ、ゼロからスタートした。

竹内氏が入社した当時、…

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