高知県教育長 子どもの可能性を最大限に引き出す「高知家の教育」を目指す
高知県では「きらっと いきいき あったかい高知家の教育」を掲げ、子どもたちの個性や多様性を尊重した教育を目指している。ICT教育や教職員の働き方改革、不登校対策、キャリア教育、県立高校の魅力化など、高知県の教育行政の取組について、県教育長の今城純子氏に話を聞いた。
個性や多様性を尊重した
教育行政を力強く推進

今城 純子
高知県教育委員会 教育長
四万十市出身。高知大学教育学部卒。1991年4月に高知県公立学校教員に採用。小学校教員として教壇に立ち、その後、南国市立国府小学校校長、高知県教育委員会事務局小中学校課長、教育次長などを歴任。2025年4月より現職。
──高知県では、教育行政のビジョンをどのように描かれていますか。
高知県は、豊かな自然や伝統文化、地域に根ざした教育活動や人材など、教育資源が豊富です。一方で、人口減少や学力の課題、不登校児童生徒の増加など、教育現場は複雑な課題にも直面しています。こうした課題に真摯に向き合い、子どもたちの確かな学力の向上や、豊かな心や健やかな体の育成、他者と協働して未来を切り拓く力を育てることが求められています。
その羅針盤となるのが、「第3期教育等の振興に関する施策の大綱・第4期高知県教育振興基本計画」(以降、「大綱・計画」)です。本大綱・計画では…
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