岡山大学 地域と地球の「ありたい未来」を共創、不易流行の改革を推進する

岡山大学は「地球と生態系の健康(プラネタリーヘルス)」の実現を目指し、「人間力」を養う教育に力を注ぐとともに、全方位的な研究分野の推進方針から転換し、強みのある研究に重点投資を行っている。岡山大学の教育研究の強化、社会との共創について、那須保友学長に話を聞いた。

専門性とともに人間力を高める
「不易流行」の教育に力を注ぐ

那須 保友

那須 保友

岡山大学長
1957年生まれ。博士(医学)。専門は泌尿器科学。1981年岡山大学医学部を卒業。1986年岡山大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学医学部附属病院医員。1991年岡山大学医学部講師。1996年米国ベイラー医科大学研究員。2004年岡山大学大学院医歯学総合研究科助教授、2010年同大学病院新医療研究開発センター教授、13年副病院長。同大学副理事、理事・副学長を経て、2023年4月学長に就任。

──岡山大学が目指すべき方向性をどのように描かれていますか。

本学は「地球と生態系の健康(プラネタリーヘルス)」の実現に向けて、地域と地球の「ありたい未来の共創」に貢献することを使命としています。その使命を達成するために、私は学長に就任して以来、「不易流行の大学経営」を推し進めています。

「不易流行」とは、いつまでも変わることのない本質的なものを大事にしながら、時代に応じて変化すべきものを柔軟に取り入れることです。私が考える本学の「不易」とは、全ての人々の持続的で多様な幸せ(ウェルビーイング)の実現を追求することであり…

(※全文:2204 文字 画像:あり)

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