360 Academy 情熱とテクノロジーで「好きな事でメシを食う」力を
息子の不登校をきっかけに、起業家・椙原俊典氏は故郷である備前市で「360 Academy(サンロクマル・アカデミー)」を創業。IT技術を活かし、パソコン1台で情熱を感じられる仕事を生み出す術を学べる、親と子のための学び舎だ。背景にある思いとこれまでの手応え、今後のビジョンを聞いた。
「お裾分け」から始まった
備前発のオンライン教育事業

椙原 俊典
SEKAIJU Technologies 株式会社 代表取締役
1981年、岡山県備前市生まれ。幼少期からこだわりが強い反面、興味のない事は一切長続きしない性格。大阪大学文学部在学中に不動産分野で最初の起業、その後、やりがいと経済的安定の両立に苦戦し、度重なる転職と起業を繰り返す。現在、中小企業向けDX支援事業を行うSEKAIJU Technolo-gies 株式会社と、教育事業である360 Academy(https://360academy.jp)、2つの事業を行う。
──さまざまなビジネスに携わってきたなかで、なぜ教育事業に取り組むようになったのですか。
直接的なきっかけの1つは、2人の息子の不登校でした。最初は無理にでも学校に行かせようとしましたが、そのうちに妻も精神的に追い詰められてしまいました。当時の私は、職を転々としたり何度も起業に失敗したりした後、VRの住宅展示場という教育とは異なる分野で新たに事業を立ち上げたばかりでした。仕事を通じた自己実現と経済的自立、家族の問題がすべてうまくいかず、それまでの常識を捨ててゼロベースで考え直さないと、家族も自分も破綻してしまうと危機感を覚えたんです。
悩んだ末に「大好きな事でメシを食う」と腹を決めました。職を転々とする中で身につけてきたマーケティングやDXのスキルを棚卸しして企画書にまとめ、…
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